そんな事はありません。だってスペイン語圏では小さな子供だってスペイン語を話しているじゃありませんか。
ただ、自分の母語と似た言葉は簡単に感じ、それとの比較で母語に似ていない言葉はより難しく感じることがあるだけです。例えば日本語話者にとっては、文法やある程度の語彙が似ている韓国語は、共通点の少ないスペイン語よりも学びやすいということはあり得るでしょう。
なら簡単?
例えば基本的な構造は特別複雑ではありません。ただ英語に比べて、初心者にとっては覚えることが少し多いかもしれません。
例えば動詞の活用は確かに面倒に感じるでしょう。一つの動詞が100程も変化すると言われたら途方にくれてしまうかもしれません。しかし実際は幾つかのパターンの組み替えをするだけなのです。
例えば 6 x 4 x 4 = 96
ということは6+4+4、つまり14個の要素の組み合わせを変えればそれだけの変化ができるわけです。
さらにこの変化の多さはについてこうも考えられないでしょうか。
例えば道具を3つだけ使って船を作れと言われたら、かなりの工夫をしないとまともな船はできないでしょう。
ところが道具を30使ってよいと言われたら、それぞれの道具の使い方を覚える必要はあっても、結果的には船を作りやすいかもしれません。
英語のよいところは少ない道具を上手く使いこなして複雑な表現もできること。
スペイン語の強みは、豊富な道具を使い分けて複雑な表現もできること。
こうしてみると、目的も労力も似たようなもので、その手法がいろいろあるというのが言語の違いと言えるのではないでしょうか。
そして民族によって言語能力に差がないのだから、言語の難しさにも差異はないと考えるのが自然です。
日本語を普通に話す能力がある人なら、正しい方法で必要な分量勉強すれば、必ず誰にでもできるようになるということです。