スペイン語と日本語って似てる? (後)
スペイン語と日本語って似てる? (後) 後編:相違点 さて今度はスペイン語と日本語の違いについて考えてみましょう。もちろん他言語ですから違いだらけなのですが、その中でも最も大事だと考えているものをあげようと思います。 1. 思考の順番(語順) 説明より先にまずこの例を見てください。 ホセは 頭が 痛かった ので 授業に 行かなかった。 1 2 3 4 5 6 José no fue a clase…
スペイン語と日本語って似てる? (後) 後編:相違点 さて今度はスペイン語と日本語の違いについて考えてみましょう。もちろん他言語ですから違いだらけなのですが、その中でも最も大事だと考えているものをあげようと思います。 1. 思考の順番(語順) 説明より先にまずこの例を見てください。 ホセは 頭が 痛かった ので 授業に 行かなかった。 1 2 3 4 5 6 José no fue a clase…
スペイン語と日本語って似てる? (前) 前編:共通点 本当は、ある言語が似ているかどうかというのはとても主観的で曖昧な話ですから、ここでは日本語に対して、皆さんも勉強したことのある英語とスペイン語の比較において考えてみましょう はじめに似ているところから見てみましょう。 1. 発音 まずは発音です。 スペイン語と日本語は母音がほぼ同じです。 ア・イ・ウ・エ・オ これが非常に似ていると、それとの組み合わせで成り立つ音も一緒に似てきます。子音(アイウエオ以外、単独で発音し辛い音)も、 B, D, (G), K, M, N, P, Q, (R), S, T, (X), はほぼ同じです。 スペイン人の感覚としては、日本人の話すスペイン語は、英語なまりのスペイン語よりもはるかに聞き取りやすいのです。 日本語と同じ音の言葉も多くあり、空耳スペイン語 なんていうツイッターのアカウントもあるほどです。 み 2. 表記 発音が近ければ、ローマ字の使い方もやはり似ています。 例えば英語では、 thoughtsの ough は(オー) beautifulの …
スペイン語って何? これ、簡単なようで実は複雑な、答えのない問題です。 じゃあ日本でふつうスペイン語と呼ばれている言葉は何? これにはある程度答えようがあります。一般に使われている意味での「スペイン語」は、基本的にはCastellano、カスティーリャ語というスペインで話されている一方言と、それが世界中に広がって話されているバリエーションの事です。 スペイン語という呼び方が実は正確でないのは、スペインでは大きく分類して5つの言語が話されていて、中にはその源流から全く違うものまであるからなのです。スペインで話されている言葉がスペイン語だと、スペイン語は5つあるなんてことにもなりえます。 一般的にスペイン語の勉強といったらこのCastellanoを学ぶのですが、それはこれが最も多くの地域で通じ、公的に使われているからです。日本中でほぼどこでも(通称)標準語が通じるのと同じように、これはスペインやラテンアメリカの大部分で通じるのです。 多少の地域差はあっても基礎は同じですから、これが話せればスペイン語圏ではどこでも生活できますし、旅行で言葉に困ることもほとんどないでしょう。本教室ではスペインのCastilla地方のCastellanoを中心に教えていますが、それを学んでラテンアメリカに行ってもいいし、逆にラテンアメリカのスペイン語を学んでからスペインに行ったって問題はありません。 東京の人が大阪に行ってもちゃんと仕事も生活もできるのと同じです。 特に初級の方なら地域差の心配をするよりも、まずはとにかく基礎をしっかりと身につけることに集中すれば、どこに行ってもその土地の話し方にすぐ順応することができるはずです。 無料体験レッスンを申し込む
そんな事はありません。だってスペイン語圏では小さな子供だってスペイン語を話しているじゃありませんか。ただ、自分の母語と似た言葉は簡単に感じ、それとの比較で母語に似ていない言葉はより難しく感じることがあるだけです。例えば日本語話者にとっては、文法やある程度の語彙が似ている韓国語は、共通点の少ないスペイン語よりも学びやすいということはあり得るでしょう。 なら簡単? 例えば基本的な構造は特別複雑ではありません。ただ英語に比べて、初心者にとっては覚えることが少し多いかもしれません。例えば動詞の活用は確かに面倒に感じるでしょう。一つの動詞が100程も変化すると言われたら途方にくれてしまうかもしれません。しかし実際は幾つかのパターンの組み替えをするだけなのです。例えば 6 x 4 x 4 = 96 ということは6+4+4、つまり14個の要素の組み合わせを変えればそれだけの変化ができるわけです。 さらにこの変化の多さはについてこうも考えられないでしょうか。 例えば道具を3つだけ使って船を作れと言われたら、かなりの工夫をしないとまともな船はできないでしょう。ところが道具を30使ってよいと言われたら、それぞれの道具の使い方を覚える必要はあっても、結果的には船を作りやすいかもしれません。 英語のよいところは少ない道具を上手く使いこなして複雑な表現もできること。スペイン語の強みは、豊富な道具を使い分けて複雑な表現もできること。 こうしてみると、目的も労力も似たようなもので、その手法がいろいろあるというのが言語の違いと言えるのではないでしょうか。 そして民族によって言語能力に差がないのだから、言語の難しさにも差異はないと考えるのが自然です。日本語を普通に話す能力がある人なら、正しい方法で必要な分量勉強すれば、必ず誰にでもできるようになるということです。
ようこそスペイン語の世界へ! 初めまして、これからスペイン語をはじめたい方、スペイン語がより上手になりたい方、一緒に楽しみながら学びましょう。