スペイン語って何?
これ、簡単なようで実は複雑な、答えのない問題です。
じゃあ日本でふつうスペイン語と呼ばれている言葉は何?
これにはある程度答えようがあります。一般に使われている意味での「スペイン語」は、基本的にはCastellano、カスティーリャ語というスペインで話されている一方言と、それが世界中に広がって話されているバリエーションの事です。
スペイン語という呼び方が実は正確でないのは、スペインでは大きく分類して5つの言語が話されていて、中にはその源流から全く違うものまであるからなのです。スペインで話されている言葉がスペイン語だと、スペイン語は5つあるなんてことにもなりえます。
一般的にスペイン語の勉強といったらこのCastellanoを学ぶのですが、それはこれが最も多くの地域で通じ、公的に使われているからです。日本中でほぼどこでも(通称)標準語が通じるのと同じように、これはスペインやラテンアメリカの大部分で通じるのです。
多少の地域差はあっても基礎は同じですから、これが話せればスペイン語圏ではどこでも生活できますし、旅行で言葉に困ることもほとんどないでしょう。本教室ではスペインのCastilla地方のCastellanoを中心に教えていますが、それを学んでラテンアメリカに行ってもいいし、逆にラテンアメリカのスペイン語を学んでからスペインに行ったって問題はありません。 東京の人が大阪に行ってもちゃんと仕事も生活もできるのと同じです。
特に初級の方なら地域差の心配をするよりも、まずはとにかく基礎をしっかりと身につけることに集中すれば、どこに行ってもその土地の話し方にすぐ順応することができるはずです。